巨人は沈み、広島が浮かぶ「九回打ち切り」ルールの吉凶
■巨人は「3時間半ルール」の2011年もV逸
巨人は東日本大震災が発生し、「3時間半ルール」が適用された2011年も3位でV逸している。それなら「時短」を追い風にできるのはどこか。
「セで巨人の次に戦力があるのは阪神。ただし、新ルールの後押しがありそうなのは広島です。鈴木誠也を筆頭に、2018年までリーグV3のレギュラー陣の自力は屈指。昨年、打線は機能していた(チーム打率.262=リーグ2位)。ただ、いかんせん投打の層が薄い。崩壊したリリーフの整備が課題だったが、新人3人が勝ちパターンに入って埋めるそうですね。少数なら精鋭が揃うのが広島。中日も不気味です。若手の投手陣が台頭し始めて昨年は3位。野手陣を含め、レギュラーと控えの差が大きいのが弱点だった。この2球団は巨人を脅かす存在になる可能性があります」
原監督はこの日、「受けて立つ気持ちはさらさらない。横一線でまたスタート。挑戦者でありたい。挑戦し、そして戦いを挑むというスタイルは全く変えていない」と抱負を語った。現状、死角は見当たらないものの、通常のシーズンではないだけに、油断は禁物である。