侍ジャパン選手に金メダル後遺症あるか? 大変なのは野手より投手
金メダル獲得を期待された自国開催の五輪で、大きなプレッシャーがかかったのは確かだ。全勝Vという最高の結果を出して重圧から解放されても、今度は別の不安が頭をもたげる。再開されるペナントレースでうまく滑り出せるだろうか、本分であるシーズンで結果を残せるだろうか……。休んで悶々とするより、試合に出て日々気持ちを切り替えた方が楽なのだ。
巨人の原監督が、11日に全体練習に合流した坂本勇人(32)に対し、「ずっと休ませたら逆に疲れちゃうでしょ」と語っていたが、さすがに選手心理を分かっている。
■WBC後はエースたちが派手に打ち込まれた
その点、難しいのは投手の方だ。鈴木誠や坂本ら野手は毎日試合に出るしんどさはあるものの、仮に失敗してもそれを取り返す機会が翌日にすぐやってくる。3割打者でも10回打席に立って7回は凡打するわけだから、もともとミスを引きずっていてはやっていられない商売。
投手は野手以上に失敗がチームの勝敗に直結するうえ、先発投手なら次の登板まで5日か6日間はリベンジする機会すら与えられない。五輪の歓喜から気持ちを切り替えようにも、野手のようにはいかないつらさが投手にはある。