楽天1位・吉野創士 ホームグラウンドは父が祖父から受け継いだ工務店

公開日: 更新日:

 家族4人が暮らす浦安市内の自宅近くには、善規さんが智子さんの父、忠雄さん(故人)から受け継いだ工務店がある。寮も隣接され、住み込みで勤務する従業員は現在9人。息子が生まれた頃から知るベテランばかりで中には毎日のようにキャッチボールに誘われ、付き合った従業員もいた。夕方の夜勤前でもお構いなしだったという。

 工務店では東京都から依頼された公共事業も請け負う。例えば、新しく駅やビルを造る際、昔からあったもの、水道管や地下に埋まったものが邪魔になる。それらを一度移動させ、建物を造った後に影響が出ないよう元に戻す工事を担うという。智子さんは工務店での事務や、寮母として従業員の食事を作る実母、五月さん(73)を手伝う。

 一方、息子の胃袋を支えたのは、意外にも近所の飲食店だった。智子さんは笑いながら振り返る。

「かた焼きそばとか、麺類が好きでした。おじいちゃん(忠雄さん)としょっちゅうラーメン屋さんやうどん屋さんに行っていて、いなくなったと思ったら、『おじいちゃんとうどん食べてきた、中華丼食べてきた、とんかつ食べてきた』と。ドラフトの後、皆さんに作っていただいたご飯のおかげでここまで来ましたとお礼を言ってきました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…