ロッテ1位・松川虎生 16歳で禁じられた「夜の白米」と「揚げ物」
高校生になると肉体改造に着手。市立和歌山の半田真一監督(41)によれば、「松川は脂肪が多くて入部した当時は106キロくらいありました。食事指導の担当者とトレーナーでメニューを作り、3年間で脂肪量より筋肉量を増やして最終的に96キロくらいまで絞った」という。体を絞るため、紗絵美さんは2つの料理を禁じられた。
「2年生に上がる頃には、『揚げ物』と『夜の白米』は禁止されました。だから、お弁当にから揚げを入れた記憶がありません。夜はおかずだけ。何でもおいしいと言って食べてくれます、生野菜以外は。中学のとき、川端監督が『野菜が嫌いなら別に食べんでええで』と言ったので、『ほらママ、食べんでいいやん』と言われましたが(笑い)」
■自宅は棟梁の父が建てた一軒家
自宅は市立和歌山の最寄り駅から3駅離れた場所にある。大工の棟梁の父・倫久さん(44)が建てた一軒家で、高校にはそこから通っている。身内で最も野球熱が強かったのは紗絵美さんの父。少年野球の監督を務めた経験があり、紗絵美さんの兄もそのチームに所属していた。熱狂的な阪神ファンで「虎生(こう)」の名付け親でもある。