著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

大谷翔平がFTXアンバサダーに就任 ギャラを株式で受け取るメリット

公開日: 更新日:

 FTXはすでにNBAのステフィン・カリー、NFLのトム・ブレイディともアンバサダー契約を交わし、今回大谷が加わったことで3大スポーツのスーパースターが出揃った形になった。またFTXはテレビ視聴率が40%を超すスーパーボウルのコマーシャル契約を結んだことも大きな話題になった。

 FTXの29歳の経営者バンクマン・フリードは彼らを取引所の信用構築に使うだけでなく、数年後に予定されている株式上場に向け企業評価額を上げる切り札にしたいようだ。今年FTXは7月と10月に資金調達を行い孫正義のソフトバンクなどから計1500億円を調達した。スポーツ選手を通じたイメージ戦力も手伝って企業評価額は3カ月(7~10月)の間に2兆円から2兆8000億円に上昇した。上場する頃には企業評価額が今の数倍に膨らんでいることだろう。

■スカイロケットで上昇

 これは大谷が今回のFTXアンバサダー就任で受け取った報酬も数倍に膨らむことを意味する。なぜなら大谷は報酬をドルではなく株式と仮想通貨で受け取っているからだ。ドルは持っているだけでは増えないが、上場を控えた有望な新興企業の株はスカイロケットで上昇する。大谷は知らぬ間に資産が数百万ドル増えていることだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神“強制終了”は「事実上の解任」…体調不良で異例の退任会見ナシなど誰も信じない

  2. 2

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  3. 3

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  4. 4

    藤川阪神はヘッド&二軍監督の組閣難航で多難すぎる船出…鳥谷敬氏や赤星憲広氏の招聘は絶望的

  5. 5

    佐々木朗希はトミー・ジョン手術へまっしぐら…メジャースカウトが看破した160キロ右腕の“キズ”

  1. 6

    大谷を苦しめる「ダルビッシュの亡霊」…メッツのデータ分析班が配球パクって徹底対策

  2. 7

    中日・井上新監督が抱える「中田翔」というジレンマ…復活に期待も世代交代の障害になりかねない

  3. 8

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  4. 9

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  5. 10

    二階俊博Jr.vs世耕弘成前参院幹事長…和歌山2区で「裏金」同士の醜悪すぎる罵り合戦【総選挙ルポ】