根尾の育成めぐり中日いまだ迷走中…初安打翌日に登録抹消、遊撃再コンバートで二軍戦に
西武ヘッドコーチ時代に中島宏之(現巨人)を育てた土井正博氏は、松井稼頭央のメジャー移籍で空いた遊撃に、高卒4年目の中島起用を伊東監督に進言。「片目を、いや、両目をつぶって中島を使ってください。必ず監督に恩返しをする選手になります」と、渋る指揮官を説得した。
中島の遊撃守備は最後まで「一流」にはならなかったものの、バットでは多大な貢献を果たした。
「ただ、中日首脳陣の迷いもわかるんです。確かに根尾は入団時より体は大きくなり、成長したのは確か。それでも昨季は188打席で打率.178とアピールできなかった。これはと思わせるものがまだない。バットに光るものがあったり、ずばぬけた守備力を身に付けたら、首脳陣も『我慢して根尾を使い続けよう』となる。結局、根尾自身の実力不足が招いていることです」(前出の山崎氏)
立浪監督は「遠回りかもしれないけど、彼のためになると思う」と話した。根尾も首脳陣も迷走中だ。