五輪切符懸かる夏レースは北海道マラソンのみ…なぜ陸連は“過去の惨敗”に学ばない?

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 3年ぶりに開催された北海道マラソンは、来年8月の世界陸上の代表選考を兼ね、2024年パリ五輪の選考レースとなるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=23年秋開催)の出場権も懸かっていた。

 男子は柏優吾(東洋大4年)が2時間11分41秒の日本人トップの2位。社会人3人もMGCの出場を決めた。女子は市民ランナーの山口遥が2時間29分52秒で初優勝。MGCの切符を手にした。

 夏のマラソンで思い出すのは昨年の東京五輪だ。都心が酷暑ということで舞台を札幌に移したが、スタート時の気温は男女とも25~26度、湿度80%以上。男子の最高位は大迫傑の6位。女子は一山麻緒の8位。73位に沈んだ服部勇馬は重度の熱中症でふらつきながらゴールした。

 パリ五輪のマラソンは女子が最終日の8月11日午前8時スタート。男子は前日に行われる。

 フランスは日本ほど湿度は高くないものの、今年は記録的な猛暑でパリでも日中は30度後半の日があり、暑さ対策がカギとなる。

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