巨人2年連続V逸でも原監督は来季続投濃厚…“守乱投壊”打破へ「外部の大物2人」入閣情報
西武移籍の際「成長して帰ってきたい」と
さらに12球団ワーストのチーム防御率3.74にあえぐ投手陣も問題である。計566失点、与四死球数が454で共にリーグワーストの「ノーコン病」が原監督の頭痛の種となっている。
桑田投手チーフコーチは昨年に就任する際、「病院でいうと診察が今年(21年)で、来年(22年)が治療」と構想を語っていた。それが、この2年でかえって悪化しているのだ。
3年契約1年目の原監督が続投する以上、崩壊した投手陣の責任は桑田コーチが取らざるを得ない状況だ。さらに球団首脳がどうしても復帰させたい功労者がいることも、桑田コーチに引導を渡す理由になるかもしれない。巨人の元エースとして最多勝に2度輝き、19日に西武で引退試合を行った内海哲也(40)である。
「今季すでに西武で兼任コーチを務めていて、若手投手陣から好評だった。この日の引退セレモニーでは、巨人時代にバッテリーを組んだ阿部コーチがビデオメッセージを送り、元巨人監督の堀内氏、高橋由伸氏も来場して花束を手渡した。原監督との関係もいい。巨人は昨季11勝の高橋が不振に陥るなど深刻な左投手不足。8月に高橋尚を臨時コーチにしたように、左腕を育成したい事情もある。西武も専任コーチのオファーを出すだろうから、水面下で巨人との綱引きが行われるでしょう。18年に炭谷の人的補償として西武へ移籍する際、内海は『将来的にはジャイアンツに帰ってこられるように、一回りも二回りも成長して帰ってこられたらいい』と語っていた。この日、『私の中でジャイアンツのエースとして、さんぜんと輝いた一人だった』とコメントした原監督に頼まれたら、受諾する可能性は十分あります」(前出の球界関係者)
チームをボロボロにしたトップが居座る代わりに、来季は大物2人に白羽の矢が立ちそうである。