原巨人「V逸の法則」を本塁打と盗塁数が暗示…昨季からの課題を放置した大罪
■原巨人のもろさ露呈
今季から一軍に、走塁を重視する川相総合コーチ、現役時代にスペシャリストだった鈴木尚外野守備兼走塁コーチが復帰した。それなのに効果が出ていない。ロッテ、西武で二塁手として活躍し、2000安打をマークした評論家の山崎裕之氏はこう指摘する。
「巨人には機動力が使えそうな若手がいるのに、腰を据えて起用してもらえない。坂本や丸といったベテラン勢が走れなくなったことで、相手に足で重圧をかけられないのです」
下半身が衰えたベテランや助っ人を重用する原監督の選手起用に問題があるということだ。
巨人はよく「一発でしか点が入らない」と揶揄される。本塁打の数は12球団トップの18本。特に今季はその傾向が顕著だ。19年からのリーグ連覇を果たした2年間もともにトップの数(19年183、20年135)だったが、盗塁数も83(19年2位)、80(20年1位)と機動力を絡めていた。
巨人OBで評論家の高橋善正氏は昨年の交流戦時に警鐘を鳴らしていた。