大リーグ機構の国際戦略“本当の思惑”…4年ぶり「ロンドン・シリーズ」2試合11万人と活況
コロナ禍による中断を経て、大リーグの「ロンドン・シリーズ」が4年ぶりに開催された。
カージナルスとカブスが対戦した今回は、6月24日の第1戦に5万4662人、25日の第2戦に5万5565人が来場。2日間で約11万人が観戦し、会場となったロンドン・スタジアムは活況を呈した。
プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドの本拠地であるロンドン・スタジアムを、18日間にわたって400人の作業員を動員して大リーグ仕様の球場に仕立て上げたことからも、大リーグ機構の「ロンドン・シリーズ」に対する意気込みの高さが分かる。
2022年の時点で「ロンドン・シリーズ」は25年までの開催が決まっており、それ以降も定期開催となる可能性が高まっている。いずれ、大リーグにとって国外での公式戦が特別な出来事ではなくなる日が来るかもしれない。
実際、コミッショナーのロブ・マンフレッドに至っては「現行の162試合制を154試合制に戻せば日程に余裕が生まれ、国外での公式戦の開催がより容易になる」と、公式戦の試合数の変更にまで言及しているのである。