大竹耕太郎の高校・大学時代の恩師が明かす “超スローボール”に見えた自分らしさ
大竹耕太郎(28歳・6年目・投手)
現役ドラフト元年にソフトバンクから移籍。今季12勝をマークし、18年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
2017年に育成4位でソフトバンクに入団。18年に支配下登録され、19年は先発ローテーション入りして5勝をマークした。しかし翌年以降は登板機会が減り、いわば“飼い殺し”状態だったが、そのポテンシャルの高さはアマ時代から大いに注目されていた。
熊本県出身の大竹は中学時代から全国大会に出場。地元では名の知れた投手であった。大竹の母校・済々黌高校元監督で、90年夏の甲子園のレギュラー捕手だった池田満頼氏(50)はこう言う。
「初めてブルペンで投げているのを見た時に、あまりにもいいボールだったので思わず自分で捕りたくなって大竹の球を捕ってみたんです。そしたら、低めのボールも全く垂れずに手元でグッと伸びてくる。キレが良く球速以上に速く感じるボールでした」
大竹の才能に惚れ込んだ恩師の後押しもあり、大竹は1年秋からエースを担い、打っては3番を任されるなどチームの軸に。2年夏と3年春には甲子園にも出場した。