ロッテ3位・木村優人 弱小チームで育った“優男”を変えたU18野球W杯の収穫
■大阪桐蔭・前田から刺激
最後の夏の大会を決勝敗退で終えた後、初の世界一をつかんだU18野球W杯の経験が木村に変化をもたらしたという。
「他の代表メンバーから大いに刺激を受けたようです。特に、大阪桐蔭の前田悠伍君(23年ドラフト1位=ソフトバンク)から。大会から戻ってくると、私にこう言ったんです。『自分は勝つことへの執念、勝つための準備が足りていませんでした。他のメンバーを見ていて、それに気づくことができました』と。それ以来、練習では自己表現をしっかりしていて、ハングリー精神も出てきた。話す時もイキイキしているし、いい意味で生意気になってくれています(笑)」(高橋監督)
木村が持ち帰った収穫は、金メダルだけではないようだ。
▽木村優人(きむら・ゆうと) 2005年6月1日、茨城県土浦市生まれ。3人兄弟の末っ子。地元小学校から付属中を経て霞ケ浦高に入学。1年夏からベンチ入りし、最後の夏は茨城県大会決勝に進出(3-5土浦日大)。U18日本代表に選ばれると、3試合計6回を2安打11奪三振、1失点と好投し、初の優勝に貢献した。右投げ左打ち。185センチ、77キロ。直球の最速は150キロ。