ドジャース大谷「珍しく苦言の指揮官」を黙らせるべく狙うは得点圏打率よりも「四球増」
ドジャース・大谷翔平(29)が日本時間18日のナショナルズ戦に「2番・DH」で出場。4打数3安打で今季3度目の猛打賞ながら、一発は出ず、あと1本としている松井秀喜(ヤンキースほか)が持つ日本人最多本塁打の更新(176本)はならなかった。チームは相手投手陣を攻略しきれず、昨年7月31日以来の完封負け。
今季の大谷は持ち前の勝負強さが影を潜めており、前日の試合では3度の好機でいずれも初球に手を出して凡退。3月20日の韓国開幕戦で適時打を放って以来、得点圏では20打席無安打(2犠飛)となり、打率.053とサッパリだ。
ロバーツ監督は、ことごとく好機を潰している大谷に関して「得点圏に走者がいる場面では超積極的なので、落ち着かないといけない。初球を打つのではなく、投球を見るように伝えるつもりだ」と、珍しく苦言を呈した。
リーグをまたいで史上初の2年連続MVPを狙う大谷にとって好機で勝負強さを発揮しきれないのは痛手だ。MVPの投票権がある全米野球記者協会会員が重視するチームの勝利への貢献度を示すWARは17日終了時でリーグ6位の0.9(ファングラフス版)。打撃面で健闘しているとはいえ、今季は投手の貢献度が加算されない。