日本ハム山﨑福也が5勝でリーグトップ 好調の秘密はOB絶賛「超速テンポの初球ストライク率」
この日、3失点した二回は打者8人に対し、初球はすべてボール球だった。それ以外の4.1回は打者15人に対し、初球ストライクは13人。初球ストライク率は実に87%だった。やはり、好投のバロメーターがストライク先行だということがよくわかる。
「この日は6回3分の1を投げて4失点。決して調子は良くなかった。FA移籍後、古巣との初対戦で、しかも試合前には球宴ファン投票の第1回中間発表があり、ロッテの佐々木朗希に4000票余りの差をつけて、パの先発部門の1位に立った。さすがに力みがあったのだと思う。ただ、ここまでは最終的に1位選出されてもおかしくない結果を残していると言っていい」(球団OB)
オフにオリックスから日本ハムにFA移籍。巨人、ソフトバンクなど6球団の争奪戦となり、条件では日本ハムを上回る球団も複数あった。それでも、父・章弘氏の古巣で、中学3年時に患った脳腫瘍の手術を北海道大学病院で受けた縁を決め手とした左腕に、日本ハムファンが歓喜したのも当然だった。今年の球宴第1戦(7月23日)はエスコンで行われるが、山﨑福の得票は本拠地開催のご祝儀だけではないだろう。