日本ハム「2016年大逆転V」の再現は清宮、野村の「確変」次第…首位ソフトBと8.5差
積極的な走塁に加え、バントなどの小技をしっかり決める集中力もあり、効率よく得点を挙げている。一方のホークスは戦力的には有利とはいえ、怖いのはケガ人です。先日、故障離脱した柳田が今季絶望ともいわれ、近藤も守備の際に右手首を捻挫している。リーグ屈指のチーム防御率2.22を誇る投手陣も、先発投手が今まで通りの結果を残せるかどうか。経験豊富な勝ち頭(6勝)の有原はともかく、今年から先発に転向したモイネロ、プロ2年目の大津は、年間通して先発で投げ続けた経験がありませんから」
首位を独走するソフトバンクに付け入るスキはありそうだが、日本ハムが逆転優勝を果たすためには、何が必要か。
「16日の巨人戦でスタメン出場した清宮(25)、野村(23)の2人が飛躍を遂げれば、大きな追い風になるでしょう」と、前出の飯田氏が続ける。
「投手陣は夏場にかけて必ずバテが来ます。投手が落ちたときに、いかに打線がカバーできるか。今季の日本ハムは交流戦で12球団トップのチーム打率.275をマークするなど、着実に力をつけています。万波、マルティネス、松本のレギュラー組、田宮、水谷、郡司、水野の貢献度も高い。そこに、かねて大きな期待を寄せられている清宮と野村が加われば、打線はさらに厚みを増します。新庄監督がこの日、マルティネスと郡司を休ませ、野村を1番、清宮を4番でスタメン起用したのも、今後の戦いを見据えたものでしょう。若手が台頭する中、ウカウカしていられないだけに、奮起を期待したいところです」
8年ぶりのミラクルの再現は、「元・新庄チルドレン」の“確変”にかかっているといえそうだ。