低迷続くエンゼルスに「大谷の呪い」…主力を不本意な形で流出させた球団には“負のジンクス”
ドジャース・大谷翔平(30)の機動力がとどまるところを知らない。
日本時間3日のダイヤモンドバックス戦は4打数2安打2四球2得点。3戦ぶりのマルチを記録するとともに足でも魅せた。
まずは四回の第3打席。相手の先発左腕ロドリゲスからストレートの四球を選んで出塁すると、続くベッツの打席で二盗に成功。44本塁打-44盗塁の「44-44」とした。
メジャー記録を更新しても大谷の勢いは失せることはない。七回には2番手左腕モンゴメリーから右前打を放つと、相手バッテリーによる厳しいマークにあいながらも、次打者ベッツの2球目にやすやすと二塁を陥れた。さらに相手の隙を突くかのように、すかさず走って三盗を決めた。自身最多タイとなる1試合3盗塁で「44-46」に到達である。
ナ・リーグ本塁打王争いでトップに立つ大谷は前人未到の「50-50」に向けてカウントダウンに入った。
チームは11-6でナ・リーグ西地区2位のライバルを下し、ゲーム差を6とした。
ドジャースは、4日から古巣エンゼルスと2連戦を行う。大谷は3月のオープン戦で一度、凱旋を果たしているが、レギュラーシーズンではエンゼルスタジアム初見参となる。
オープン戦で打席に向かう際にはアナハイムのファンから大歓声で迎えられたが、スタンドの反応を目の当たりにしたエ軍フロントは大谷の存在の大きさを改めて痛感することだろう。
全米が注目する投打の二刀流との再契約に失敗した影響は球団ビジネスを直撃。昨季までバックネット裏に広告を出稿していた企業が大谷の移籍を機に、軒並み同じ南カリフォルニアに本拠を構えるドジャースに鞍替え。地元メディアなどによれば、エ軍は年間の広告収入だけで少なく見積もっても200億円近くを失ったという。