「ウイルス感染から身を守る方法」中原英臣著
今の季節にもっとも心配なのが、インフルエンザウイルスに感染すること。このウイルスにはA型、B型、C型があり、A型がもっとも症状が重く、B型とC型は比較的症状が軽いが、子どもがB型に感染すると重い後遺症が残るインフルエンザ脳症を起こしやすい。ただし、インフルエンザは感染=発病ではなく、実は10人のうち8人には何の症状も表れない。感染予防にはうがい・手洗いが必須だが、最大の予防法は免疫力を強化しておくことなのだ。
子どもに感染するRSウイルスや、大人の病気に変化してきた麻疹ウイルス、がんを引き起こす5つのウイルスなど、人間の健康を害し、ときには命をも脅かすウイルスの正体について、細菌学が専門の医師が詳述していく。
(河出書房新社 1400円)