『激変!「糖尿病治療薬」最前線』鈴木吉彦著
日本の糖尿病患者及び予備群はおよそ2000万人。国民の5人に1人が悩まされている疾患だが、治療法は毎日のインスリン注射や厳しい食事制限で、患者の心身へのストレスは相当なものだった。しかし、今年4月から“夢の新薬”と呼ばれる糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」の発売が開始され、注目が集まっている。
この薬は、日本語で「ナトリウム・ブドウ糖共輸送担体2」と呼ばれ、食事前に服用することで腎臓で再吸収されるブドウ糖などを尿中に排泄させる作用がある。尿中の糖量は増えるものの血糖値は下がり、インスリン注射もやめられるという。
本書では、糖尿病専門医である著者が、SGLT2阻害薬の機能と糖尿病治療の未来について詳しく解説していく。
(ワニ・プラス 800円)