『激変!「糖尿病治療薬」最前線』鈴木吉彦著

公開日: 更新日:

 日本の糖尿病患者及び予備群はおよそ2000万人。国民の5人に1人が悩まされている疾患だが、治療法は毎日のインスリン注射や厳しい食事制限で、患者の心身へのストレスは相当なものだった。しかし、今年4月から“夢の新薬”と呼ばれる糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」の発売が開始され、注目が集まっている。

 この薬は、日本語で「ナトリウム・ブドウ糖共輸送担体2」と呼ばれ、食事前に服用することで腎臓で再吸収されるブドウ糖などを尿中に排泄させる作用がある。尿中の糖量は増えるものの血糖値は下がり、インスリン注射もやめられるという。

 本書では、糖尿病専門医である著者が、SGLT2阻害薬の機能と糖尿病治療の未来について詳しく解説していく。
(ワニ・プラス 800円)

【連載】気になる新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇