まっとうな幸せとは何かを考える本特集

公開日: 更新日:

「幸せの日本論」前野隆司著

 著者は脳科学・ロボット工学者で、皆が幸せになれる「日本型の社会のシステム」を提案。今流行の日本論や日本人論は否定的で、毒があって面白いが、批判で終わる。本書は逆だ。肯定的にとらえ、建設的に展開する。

 例えば日本人の10の短所(裏表がある・考えをはっきり言わない・必要以上に謝るなど)を「長所」ととらえるところから始めているのがわかりやすい。さらに、社会は近代西洋型(勝ち残りゲーム式)よりも、日本型(全体が調和し共生する)のほうが幸福で平和だと説く。その根源は「日本文化の中心が無である」という考察には奥行きを感じる。(KADOKAWA 840円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出