「セックス依存症」斉藤章佳著
著名人の不倫スキャンダルなどで知られるようになった「セックス依存症」という存在。「セックス中毒」や「性欲モンスター」のように語られるが、性欲の問題ではなく、複合的な要因が複雑に絡み合って生じるという。ゆえに誰もが陥るリスクがある病でもあるそうだ。
本書は、さまざまな依存症治療の現場に携わってきた専門家が、セックス依存症の実例を紹介しながら、当事者の苦悩や病に至った背景、そして回復プログラムの実際まで解説するリポート。
手当たり次第にナンパしたあげくに強制性交罪で起訴された男性会社員や、義父からの性的虐待がトラウマになって不特定多数と関係を持ってしまう販売員など。多くのケースを取り上げ、セックス依存症に対する誤解を正し、その実態に迫る。
(幻冬舎 840円+税)