パラリンピック番組で見せた マツコの“真情あふるる”毒舌
フジテレビが珍しく(?)五輪番組で株を上げた。
2日に放送されたリオパラリンピック特番「リオ2016パラリンピック開幕直前SP~マツコが全力応援宣言!みんな凄いじゃないのDX~」(フジテレビ系)。
マツコ・デラックス(43)がスポーツ番組MCに初挑戦。走り高跳び日本代表の鈴木徹選手(36)から義足の仕組みについて教わる一方、イケメンアスリートとしての一面を掘り下げたところ、「子供が2人います」と明かす鈴木に「結婚してたんだ……」と落胆。
妻は入院先で出会った看護師だと聞くと「ヤラシイ!」と絶叫。鈴木が「普通に見てくれるから普通を取り戻せる」と妻への感謝を口にすると、「私も似たようなもの。腫れ物に触るみたいにみんな触ってくる。ここまでバケモノになってくると」とうなだれていた。話題はパラ選手の恋愛事情にも及び、障害者スポーツのPRを見事にバラエティー番組として成立させた。
芸能リポーターの川内天子氏はこういう。
「マツコさん自身が波瀾万丈な人生で『体は男なのに心は女』という悩みを抱え、それによって差別や痛みを経験してきた。障害者により近いところで共感できる部分が多いのでしょう。普通は『苦労しているだろうな』とか『あまり触れちゃいけない』とか一歩引いてしまうところを、マツコさんが一歩前に出て聞いても、失礼に感じないし、マツコさん自身もそれが分かっているはず。それが可能なのも、“マツコは毒舌キャラだけど本音を言っているだけで、実はそこに愛がある”ということが理解されているゆえ。だから起用する側も視聴者も安心して見ていられるんだと思います」
独自の目線でパラリンピアンを見つめるマツコは、実は昨年5月から「日本財団パラリンピックサポートセンター」の顧問を務めている。アスリートや五輪選手を除いた「タレント」のみの肩書でこの顧問に名を連ねるのはマツコただ一人。4年後の東京パラリンピックまで“真情あふるる”毒舌に期待だ。