9.11遭遇を取材 ギギ監督が語る絶体絶命からのサバイバル
――指示待ち人間だと有事には生き残れないと。
「人間にはフィジカルとマインド、インテレクトなどがあり、それぞれに有事に対応できる本能が備わっていると思うのですが、とかく現代人はそれらを研ぎ澄ます必要があるのかも知れません。直感のようなものですね。普段が指示待ちであってもこれはできます」
――数々の実話をもとに監督した映画「ナインイレヴン 運命を分けた日」が来月、日米同時期に公開されます。
「時が流れ、あの日を経験した私たちの世代であっても忘れられつつありますけど、忘れ去られないために伝えなければならない物語だと思って撮りました。あの日、善と悪がはっきりと分かれ、悪も見た一方で、人種などを乗り越えて、私たちは一致団結しました。手を伸ばし、他人の手に支えられて、生き延びたのです。そのことを追体験し、今生きていることの意味を思い出す機会になればと思っています」
映画は、テロの当日、偶然エレベーターに乗りあわせた5人が予期せぬ運命に翻弄されていくストーリー。9月9日(土)から新宿武蔵野館、丸の内TOEI他で全国公開される。