NHKネット常時同時配信で 苦境のローカル局が再編へ秒読み

公開日: 更新日:

 TBS系列の場合、東京放送HDの他に、大阪の毎日放送、名古屋の中部日本放送、福岡のRKB毎日放送がHD制を採用している。認定放送持株会社は、地方局を最大5局まで傘下に置くことができる。北海道、仙台、広島の基幹局は独り立ちしているので、問題は他の系列局だ。

 そこで東京が東北、名古屋が北陸・甲信越、大阪が中四国、福岡が九州・沖縄をカバーすれば、ほぼ現行の系列を維持できることになる。いわば水平統合だ。

 総務省や自民党では、他に道県ごとに2つぐらいの局に垂直統合し、最終的に災害や事件、事故の取材・報道機能だけを残すローカル局の“支局化”案などが検討されているという。

 地方では“何かあったらNHK、何もなくても時計代わりのNHK”という視聴者が多いだけに、NHKと張り合うだけのお金がないローカル局は、ネット常時同時配信の影響を固唾(かたず)をのんで見守っている。

 笑う局、沈む局がはっきりする時期が近づいている。

(ジャーナリスト・小田桐誠)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議