「すごい長崎」下妻みどり著

公開日: 更新日:

「すごい長崎」下妻みどり著

「長崎」の地名の由来は、日本列島の西の端で長崎湾の奧に突き出す「長い岬」である。そこにはグラバー邸のような観光スポットはないが、かつては「長崎奉行所立山役所」「知事公舎」など重要な施設が置かれた地である。岬の付け根にある諏訪神社近くの長崎公園周辺には、明治時代に「缶詰試験所」が造られたことから「日本最初の罐詰製造の地」の碑が立てられている。

 キリスト教信仰が禁じられる以前には、長崎には10以上の教会があり、「小ローマ」と呼ばれた。教会は後に破壊されたが、石組みの地下室や石畳の回廊が保存展示されている。

 日本列島の「辺境」にありながら独自の歴史を持つ長崎を紹介。 (新潮社 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続