鍛えて酒が強くなった人ほど危ない…急に“千鳥足”その元凶は?

公開日: 更新日:

「問題は、アルコールを分解する肝臓の能力は30代をピークに徐々に落ちていくことです。多くの人はそれを自覚していないため、たまにお酒を飲むと急にお酒に弱くなったと感じるのです」

 では、加齢以外の原因で急に酒が弱くなることはないのか?
「人間の体のなかでアルコールを代謝する酵素はADH(アルコール脱水素酵素)とMEOS(ミクロソームエタノール酸化系酵素)の2つ。MEOSは本来、薬の代謝に使われますが、お酒を飲み続けている人はADHで処理しきれないアルコールも代謝するようになります」
“下戸だったのに鍛えてお酒が強くなった”という人がこのタイプだ。

 しかし、こういう人が薬を飲むと危ない。MEOSは本来の仕事である薬の代謝に回り、アルコールの血中濃度が高止まりしてすぐに酔っぱらうからだ。

<心あたりがある人は気は要注意>

風邪薬や鎮痛剤がこのパターンです。睡眠薬や安定剤はアルコールが加わることで薬効が強く出て、より早く酔っぱらった状態になったり記憶が飛んだりします。抗うつ剤を飲んでいる人もお酒を飲んではいけません。アルコールは中枢神経を抑制する作用があるのでお酒をたくさん飲む人はそれだけでうつの原因になります。うつの治療のために抗うつ薬を飲み始めたら、お酒をやめなければ効果は出ません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に