50歳以上メタボが危険 目の脳卒中「網膜中心静脈閉塞症」

公開日: 更新日:

 高価な検査機器だが最近は街中の眼科クリニックでも増えている。気になる人はどこでOCT検査ができるか調べておいたほうがいいだろう。

■0.1から2日後に1.0に戻った例も

 かつては有効な治療法がなかったが、いまは眼内注射がある。
「網膜にレーザー光線を照射して虚血部位の網膜を凝固する治療法が一般的でしたが、期待通りの成果が得られたわけではありません。しかし、眼内注射による治療の効果は顕著で、中心静脈閉塞症により0.1まで低下した視力が、翌々日には1.0まで回復した例もあります」(志村教授)

 新しい治療法は、静脈が詰まると目の中のVEGF(血管内皮増殖因子)の濃度が上昇、それが網膜の浮腫や血管新生に関与していることに注目。注射薬により、VEGFを本来の受容体に結合させないことで、浮腫や血管新生をストップさせる。

 現在、複数の注射薬が医療機関で使われているが、アフリベルセプト(一般名、商品名はアイリーア)は他の注射薬に比べ、より多くの種類のVEGFをブロックすると期待されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も