従来方法は古い 糖尿病と診断されたら受けるべき最新検査

公開日: 更新日:

 また、同クリニックの糖尿病患者800人が心臓CTを受けたところ、なんと15%の患者に重大な問題が起きていたことがわかったという。

「心臓の太い動脈が詰まり、心筋細胞の壊死を招く心筋梗塞寸前の状態の人が多数見つかり、冠動脈の中へカテーテル(細い管)を挿し入れて、ステント(金属の筒)などで狭窄(きょうさく)箇所を広げる必要のある人が15%もいたのです。中には、心臓の太い動脈がすべて詰まりかけており、足の静脈で代用する緊急手術を行った人もいました」

 がん検診については自治体などが実施している、肺がんのためのX線検査、肝臓やすい臓がんのためのエコー検査がある。しかし、牧田院長はそれではダメだという。

「CT検査はミリ単位の精度がありますが、エコー検査は検査する人の技術にバラつきがある。事実、私の父は医師で毎年エコー検査を受けていましたが、胆のうがんで亡くなりました。見つかったときは手の施しようがないほど浸潤・転移が進んでいたのです。父も亡くなる直前、“CT検査を受けるべきだった……”と悔やんでいました。だからこそ、私の患者さんには定期的な最新検査が必要だと考えているのです」

 糖尿病治療は血糖コントロールと目と腎臓の検査で十分というのは時代遅れなのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭