アレルギーで悩むなら古いカーペットやソファを捨てる
では、どこにダニが多く、どんな対策を講じればいいのか。
「特に多いのは、寝室、衣類を置いているところ、リビングの3カ所。ダニ対策の基本は、増殖を防ぐ、家にいるダニの数を極力減らす、です」
具体的には、チリダニのエサになるチリやホコリを頻繁に掃除。布団はこまめに干し、掃除機をかける。マットレスなども掃除を怠らないようにし、早めのサイクルで買い替える。シーズン中ほとんど着なかった衣類は処分し、保管したいものは密閉容器に乾燥剤と一緒に密閉し、外に出しておくのはよく着る衣類だけにとどめる。
リビングはソファ、クッションが要注意。ダニが中に入り込みにくい革や合皮製に。布地のものはNG。カーペットはダニの温床になるので、アレルギー患者がいる家庭では使わない。
「ダニはめったなことでは死滅しません。たとえば、ダニがついた布を洗剤液に1週間つけても完全には死滅せず、洗濯機や掃除機を使っても必ず生きたダニが残ります」
そして、1匹のメスダニは生きている間に100個程度の卵を産むので、数カ月後には莫大な数に増殖する。