一生腕が上がらないことも 甘く見ると怖い「五十肩」

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“五十肩は自然に治る”と思いがちだが、拘縮肩まで進行すると、自然には治らない。痛みは消えても、治療を受けない限り、腕を肩以上の高さまで一生上げられない。生活の質が著しく低下するのは、想像に難くない。

 五十肩の段階なら、ヒアルロン酸の注射とリハビリの両方、あるいは注射だけで改善する。

「ヒアルロン酸の注射は2週間に1回、5回が目安ですが、軽症なら、1回でも痛みが消え、肩が動きやすくなります」

 リハビリは、(1)肘を曲げて手のひらを上に向け、大きく外に回す。(2)肘を曲げて手のひらを上に向け、肘は体につけたまま小さく外に回す。(3)体の横で親指を上にし、動く範囲で腕を斜め後方に上げる。(1)と(2)は10回、(3)は5回、1日3セット行う。
「注射で腕が動きやすくなっているので、従来はできない(1)~(3)の動きがスムーズに行えます」

 すでに拘縮肩まで進行している人や、注射とリハビリを半年間行っても効果が見られない人には、内視鏡手術が効果的だ。

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