“3分診療”時代にしっかり診てもらう「7つのキーワード」
■A(Associated manifestations…随伴する症状)
嘔吐や発熱など、痛みの他にどんな症状があるか。原因疾患を絞り込むために重要な項目。
「『L・Q・Q・T・S・F・A』は、腹痛だけでなく頭痛や他の症状にも応用できます。頭痛の場合、くも膜下出血など命に関わる重大病の可能性もあり、『場所』と『タイミング』が重要です。ある瞬間、突発的にズキンと強烈な痛みが頭全体に走った場合、危険な頭痛としてCT検査が必要になります」
発熱の場合はどうか。基本は上記7項目の説明で問題ないが、発熱の原因になる病気はたくさんある。ただの風邪によるものなのか、重病が隠れているのか。的確に判断するうえで、「六号通り診療所」の石原藤樹所長は、特に以下を重視している。
◆いつから、どのくらいの期間続いているか。
◆どんなタイミングで熱が上がったり下がったりするか。
◆熱のほかにどんな症状があるか。
疾患によって、発熱するタイミングや随伴症状は変わってくる。インフルエンザなら急激に熱が上がり、ずっと微熱があってせきも続いているようなら、肺炎の疑いが出てくる。膀胱炎や腎盂炎による発熱は、尿を排出した後に熱が下がり、夜になって尿がたまってくると熱が上がる。