糖尿病のセカンドオピニオン 受けるべき「3つの判断材料」

公開日: 更新日:

 たとえば、インスリンの分泌を促して血糖値を下げる「SU剤」という飲み薬がある。1950年代に発売されて以来、現在でも広く使われている薬だ。

 ただし、SU剤は「低血糖を起こしやすい」という特徴がある。

 現在の糖尿病治療では、低血糖を起こさせないことが重要視されている。低血糖を起こすと、意識を失って転倒・骨折を招いたり、心筋梗塞、致死性の不整脈、認知症の発症リスクを高めるという報告がいくつもある。

 的確に使えば効果的な薬なのに、使いこなせない医師によって患者のマイナスになっているケースもあるという。

「日本人はインスリン分泌力が低いことで糖尿病になるタイプが多い。そうした患者さんには、SU剤を少量だけ使ってインスリン分泌を補助してあげたり、SU剤よりも早く効いて早く効果がなくなるインスリン分泌促進薬(グリニド薬)を毎食前に使い、食後の血糖上昇を抑えることが効果的です。それだけで、血糖をしっかりコントロールできている患者さんはたくさんいます。しかし、ただ漫然と最大用量のSU剤を処方して、低血糖や肥満を招いている医師もいるのが現実です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動