傾斜0.6度でめまいや頭痛…“傾き住宅”に潜む「病気リスク」

公開日: 更新日:

 違和感による精神的なストレスから食欲不振や不眠などの症状を訴えたり、傾いた住宅で低い側に頭を向けて寝ることで頭痛を起こしたりするケースもある。

 小檜山氏の調査では、逆に床や建物の傾きに慣れてしまい、それが体調不良につながる例もあったという。

「人間には順応性があるので、徐々に傾きに慣れていく場合もあります。傾いた住宅で暮らしていても問題なかった男性が、傾きがない屋外に出たときにめまいがするという訴えがありました。傾きに順応してしまった高齢女性は、水泳のためにフィットネスクラブに通っていたのですが、真っすぐ泳げなくなってしまったといいます」

 横浜の傾きマンションのような施工不良だけでなく、軟弱な地盤に建てた住宅が徐々に沈下して傾く被害も珍しくないという。少しずつ床や建物が傾いてきて、自分では気づかないなんてこともある。原因不明の体調不良が続いたら、家の傾きを確認してみてはどうだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭