睡眠の質と冷えに原因あり 「朝型肩こり」が体の不調招く
この朝型肩凝りが気温低下とともに起こりやすくなるのは、原因である睡眠の質の悪さに、「冷え」も加わるからだ。
「肩を布団から出して寝ている人が多く、冷えの影響をもろに受けます」
つまり、朝型肩凝りは睡眠の質の悪さと冷えのサイン。肩凝りにばかり目がいくが、根元にある2つを改善しなければ、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態が続き、冒頭のような不調を引き起こしかねない。
これらは器質的疾患(検査で見つかる明らかな異常)がないので、一般的な医療機関では治療の方法もなく、お手上げ状態になることも少なくない。自律神経失調症と冷えの治療をライフワークにする南雲院長のもとには、「なんとか改善策はないか」と来院する患者が多いという。
「睡眠の質の悪さには、いくつか原因があります。睡眠時無呼吸症候群やうつ病、アルコールの過剰飲酒やストレスなどです。それらを取り除かなければなりませんが、同時に睡眠の質の悪さによる交感神経と副交感神経の働きの乱れも調整していかなくてはなりません」