飲み会増える春は要注意 「急性アル中」の予防策と対処法
③泥酔(血中濃度250~350mg/dl)…歩けなくなり、意識が混濁して呼びかけても反応しない。激しい嘔吐も。
④昏睡(血中濃度350mg/dl以上)…体温が下がり、呼吸も弱まって昏睡状態に。呼びかけても反応がなく、死亡する危険性も高い。
■窒息と低体温に気をつける
血中濃度が200mg/dlを超えて酩酊状態になった場合は、急性アルコール中毒の危険性が高くなる。
泥酔状態でも、本人が静かに眠っていて呼吸も脈も正しい場合は、しばらく様子を見てもいい。しかし、呼びかけても反応せず、呼吸が浅くなったり、弱まっている場合は、すぐに医師の診察を受ける必要がある。
昏睡状態のまま放置しておくと死亡する可能性もあるから、すぐに救急車を呼ぶ。
救急車が到着するまでの間の対処も大切だ。
「急性アルコール中毒による死因は大きく分けて2つあります。吐瀉物が喉に詰まることによる窒息死と、体表面の血管が拡張して体温が失われ、低体温症で死亡するケースです。具合の悪くなった人がいたら、まずは衣服やタオルなどで覆って体を温めること。呼びかけても意識がない場合は、吐瀉物が喉に詰まらないように体を横向きにしてください」