飲み会増える春は要注意 「急性アル中」の予防策と対処法
もし、吐瀉物が喉に詰まってしまったら、喉に手を入れて異物をかき出すこと。呼吸が停止した場合は、救急車が来るまで一次救命処置を行う必要がある。いざというときのために、人工呼吸と胸骨圧迫による心臓マッサージはできるようにしておくといい。意識がないのに無理に立たせようとしたり、強引に水を飲ませたりするのはNGだ。
もちろん、自分が急性アルコール中毒にならないように予防策も講じておきたい。
「基本的な対策は、短時間に多量のアルコールを摂取しないことです。ただ、肝臓のアルコール分解能力は個人差が大きい。その日の体調によっても差が生じるので、“多量”といっても人それぞれです。まずは、自分の閾値を知り、体調と合わせて自己管理することが大切です」
ついつい飲み過ぎてしまう“チャンポン”を避けたり、アルコールの吸収が早くなる空腹時の飲酒は控えたり、時間をかけてゆっくり飲むのも効果的だ。
気持ち悪くなって頭がボーッとしてきたら、とにかく水を飲み、アルコールを尿と一緒に排出する。アルコールの分解を早めるチョコレートやゼリーなどの甘い物を食べるのもいい。
楽しいはずの飲み会を台無しにしないためにも、急性アルコール中毒の予防と対策は万全にしておきたい。