手治療の専門家 ばね指・腱鞘炎は仕事しながらでも治せる
■洗面器のお湯で温めるのはNG
屈伸運動では、痛みのある指の関節を屈伸させて柔らかくする。パソコン作業の前後にやるとよい。この運動を行うと痛みが出るが、痛みが出るほど屈伸しないと関節は柔らかくならない。自己流でやるとその加減が難しく、少なくとも最初のうちは専門医の指導を仰ぐべきだ。
温熱療法は、自宅なら湯船で行う。
「洗面器にお湯をためて温めても、すぐに湯温が体温より下がるので、熱を奪われて温熱療法にはなりません」
なお、ばね指の治療は手術もあり、整形外科医がまず最初に取り組む手術といわれるほど比較的簡単なものだ。しかし、酒井院長は積極的には勧めていない。腱鞘を切るので、一度切ると再生不能になり、後に不都合を感じても「やり直し」ができないからだ。
最後に酒井院長から一言。ばね指、腱鞘炎が治れば、ゴルフの飛距離も伸びるかもしれない。