なぜ広まらない? 手で腰痛を治す「AKA-博田法」のいま
同様な見解は海外の研究論文でも報告されている。ぎっくり腰や出産後の腰痛が、痛みの受容体が多い仙腸関節の障害で起きることもわかっている。
その理論に基づいたAKA-博田法の効果は抜群で、手術や薬で治らなかった慢性腰痛や急性腰痛が、仙腸関節を軽く引っ張ったり滑らしたりするだけですぐに完治する例が続出しているという。
■資格試験は医師ですら合格困難
「AKA-博田法」が解消するのは腰痛だけではない。関連痛も抑えることができる。
「関連痛とは病気の原因部位とかけ離れたところに表れる痛みをいい、仙腸関節からの関連痛は下肢や肩や首などの痛みやしびれとして表れることがあります。腰痛はなくてもこういう症状がある人は、この治療法で症状が解消したり、改善することがあります」
最近では、AKA-博田法の理論と治療法を学ぶ大学病院の整形外科チームも複数あるという。
実はこの「仙腸関節に“遊び”がなくなることが腰痛の原因」という主張が、この手法が広まらない原因のひとつだという。