夏のうっとうしさを左右する「3つの発汗」と不感蒸泄

公開日: 更新日:

 つまり、不感蒸泄と3つの発汗のいずれかが重なると、汗の量がより増える。毎年のように室内のイベント会場で熱中症が相次ぐのは、行列に並んで温熱性発汗が増えた状態で、混雑による湿度の影響が重なる。汗が乾かず、上昇した体温が下がらないことがストレスになって……。不感蒸泄と2つの発汗が重なっているのだ。

 スパイス料理を楽しむなら、せめて夜にするのが無難だろう。

■汗の量を減らすワザ

 夏の初め汗をよくかいても、7月後半になると少しずつ発汗量は落ち着く。日を追うごとに体が暑さに慣れてくるためだ。この仕組みを暑熱順化という。これを先取りして今のうちから生活に取り入れておけば、夏のピーク時を適度な汗でサラリと乗り切れる。

 では、どうするか。内勤の人なら、ウオーキングなどで体温を上げるようにする。軽く汗ばむ程度で十分だ。

「内勤の方は長年の生活習慣で汗が出にくい。そういう方が会社のレクリエーションなどでバーベキューに参加したりすると、その体質が災いして熱中症になりやすい。適度な汗を出せるようにするための暑熱順化、軽い運動が大切です」(東京都健康長寿医療センター顧問・桑島巌氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動