「きんは100歳、ぎんも100歳」のCMが話題になったのは1992年のこと。あれから四半世紀、100歳以上の高齢者は全国で6万7000人を超える。
未曽有の長寿社会で増えているのが老衰死だ。2016年に老衰で亡くなった人は全国で8万4810人。前年から9421人も増えた。
ただし、どこで暮らしていても、穏やかな最期を迎えられるわけではない。老衰の死亡率を見ると、男女とも静岡県が1位となっている。
永田宏氏(長浜バイオ大教授)は、「静岡を含む東海地方は昔から、がんや心臓病で亡くなる人が少ない。それが、老衰の死亡率の高さに表れた格好ですね」と言う。