おたふく風邪の合併症で難聴に ワクチンは接種するべき?

公開日: 更新日:

「2回接種すればほぼ100%おたふく風邪を発症せず、ムンプス難聴にもなりませんが、1回接種だけでは数%に免疫がつかないことがあります」

 なお、おたふく風邪の感染力は水ぼうそうや麻疹並みに強力だ。もし親が感染すれば、子供にうつし、兄弟間で広げ、その友人たちにも広げることにもなる。その逆もある。

「今回の調査結果では、発症は0歳児からあり、学童期に最も多く、次いで子育て世代に多く見られました。学童期に多いのは保育園、幼稚園、学校など集団行動だから。子育て世代は子供からうつされ、数が増えたのだと考えています」

■おたふく風邪が軽ければ難聴にならない?  

「感染しても軽い症状でとどめれば大丈夫」などと考える親もいる。

「おたふく風邪の重症度とムンプス難聴の発生率はイコールではない。耳下腺がわずかしか腫れない『不顕性感染』では、診断もされないうちにいつのまにかおたふく風邪が治っていた、というお子さんは珍しくありません。この場合、同じく知らないうちにムンプス難聴になっていた、というケースがしばしばあるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  3. 3

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  4. 4

    SixTONES新冠番組を潰しにかかるTBS日曜劇場の本気度 道枝駿佑、松本潤、目黒蓮が強力な"裏被り”連発

  5. 5

    長渕剛「理不尽と戦ってほしい」鹿児島の母校卒業生にエールも…元女優から新たな告発

  1. 6

    侍J井端監督が正捕手に据えたい大本命は…3月強化試合への招集は「打倒甲斐」のメッセージ

  2. 7

    「胎動」と「混迷」が交錯するシンドイ2年間

  3. 8

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  4. 9

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 10

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ