おたふく風邪の合併症で難聴に ワクチンは接種するべき?
ワクチン反対派が指摘するのは、無菌性髄膜炎など副反応のリスクだ。
しかし、国立感染症研究所によれば、無菌性髄膜炎の発生率は自然感染1~10%に対し、ワクチン接種後は0・1~0・01%。自然感染(ワクチンを接種せず感染)の方が無菌性髄膜炎の発生率が高い。
また、髄膜炎で起こる脳炎は、自然感染0・02~0・03%、ワクチンは0・0004%。ほかの副反応も、自然感染の方が発生率が高い。さらには、睾丸炎など合併症の発生率も、自然感染の方が大きく差をつけて高い。
■ムンプス難聴に至るのはどれくらい?
一般的にいわれるのはおたふく風邪を感染した人の1000人に1人。
「999人はならないのだからワクチンを打つ必要があるか?」との声も上がっているが――。
「しかし、ワクチンを打っていれば難聴にならなかったのです。それをどう捉えるか、です」
■ワクチンを打てば 100%予防できる?