著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

【睡眠剤・抗不安剤】20代の処方量は10代の3倍以上

公開日: 更新日:

 睡眠剤・抗不安剤の年間処方量は約35億7000万錠。国民1人当たりにすると、年間約28錠。言うまでもなく、年齢や性別によって違ってきます。<表>には15歳から5歳刻みで、男女1人当たりの処方量を載せました。

 14歳以下の処方量はごくわずかなので省略しました。15歳以上、つまり高校生になる頃から、数字に表れるようになってきます。思春期に伴う悩みや問題が増える時期です。とはいえ、男女とも大した量ではありません。

 ところが20歳になると、その量が男女とも3倍以上に跳ね上がります。ロゼレム、ソラナックス、ワイパックスなど、不安神経症やうつ病と、それに伴う心身症を治療するクスリが処方されています。大学でもそれらの精神的・肉体的不調を訴える学生が増えています。

 男性では50代前半に小さなピークがあり、その後はいったん処方量が落ちて、60代後半から再び増え始めます。50代前半では、抗不安剤だけでなく、ハルシオンやマイスリーなどの睡眠剤の処方も増加します。いわゆる「男の更年期」が理由でしょう。ホルモンバランスの変化や自律神経のバランスの崩れなどが、うつ病や不眠症を引き起こすのです。

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