すい臓がん<4>手術後は人が変わったようにスポーツに熱中

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 まず15年2月、「東京マラソン」に参加。42.195キロを完走した。当年、71歳の年齢である。その後数々のフルマラソンも完走する。

 さらに同年冬、妻や友人と共に群馬県下で泊まりがけのスキーを楽しんだ。もとよりスキーは50年のキャリアを持つ。

「再びスキーを滑れる喜びが、がんからの生還を実感させてくれました」

 翌年の夏には登山も再開し、2500メートルの日光白根山に登頂した。その翌年には北穂高岳にも登頂成功。池田さんの快進撃はまだまだ続く。

 昨年12月10日、妻子と共にハワイに足を延ばし、「ホノルルマラソン」を一家3人で完走している。

 池田さんは現在も、定期的に高森医師の診察を受けている。

「今となっては思い出話になりますが、手術を決断した高森先生は、『他の医師からやめたほうがいい、と言われた。でも結果がこうなって私もうれしい』と、回想しておりました」

 ただ心残りは、2年間に及ぶがんの治療で、自分が立ち上げたITベンチャー会社から良い形で退任できず、足が遠のいたことだ。

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