張り切りすぎで命を縮める 「春の運動」で注意すべきこと
「つまり、健康のためにジョギングをするなら、毎日きっちりルーティン化するのは逆効果で、週に2~3回程度のゆるいペースの軽いジョギングで十分なのです。毎日ジョギングをしている人は、疲れているときも頑張って走っているということです。これは自律神経に大きな負担をかけることになるのです」
激しい運動は体にとってマイナスになる。とはいえ、まったく体を動かさないと全身の血流が悪くなり、これも自律神経に負担がかかってしまう。では、これまで運動習慣がほとんどなかった人にとって「適度な運動」とはどの程度のものなのか。
「息切れするような強い運動はNGです。1キロ以内の距離を、汗をかかない程度のスピードで散歩するだけで効果があります。足の筋肉を交互に動かすだけでも、ふくらはぎのポンプ機能が働いて心臓の負担を減らすことができるのです。また、朝の運動は特に注意が必要です。起床した直後は自律神経のコントロール機能がまだ十分に働いていない状態です。そのタイミングで激しい運動をすると、心筋梗塞や脳卒中を招きやすくなります。まずは朝食を食べたり、朝日を浴びて光を目に入れるなどして、自律神経をしっかり起こしてから体を動かすようにしましょう」
張り切りすぎは禁物だ。