新薬も承認された白血病はどんな病気? 2つの注目治療とは

公開日: 更新日:

 治療は、複数の抗がん剤による寛解導入療法。これで完全寛解(骨髄中の白血病細胞の割合が5%以下)に至れば、複数の抗がん剤で白血病細胞をさらに減らす地固め療法。ここまでは入院しての治療だ。

 そして、最後は外来での維持療法。少量の抗がん剤を1~2年投与する。

「完全寛解が得られても、再発すれば化学療法で治すことはできない。そこで同種造血幹細胞移植(骨髄移植など)が検討されます。複数の抗がん剤による、白血病根絶のための強力な治療で、白血病細胞も正常な細胞も、根こそぎ破壊し、造血幹細胞移植で正常細胞を回復させます」(岡本教授)

■検査法が進歩し白血病細胞の確認が可能に

 移植後の5年生存率は60%だが、5年を過ぎても移植に伴う後期の合併症によって生存曲線はゆっくりと下がる。

 しかし、移植は寛解が得られない患者や再発患者に治癒をもたらす治療でもある。

 一方で、初回の化学療法(移植を含む)で完全寛解に至った後再発した例や、初回寛解導入療法の終了までに、完全寛解に至らなかった例もある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース