氾濫する「歯磨き情報」にまつわる5つの誤解 歯科医が解説
「これらの成分は歯ブラシを短時間使用しただけで十分磨いた気にさせるものもあります。その意味では歯磨き粉はかえってマイナスかもしれません。しかし、フッ素入りの歯磨き粉はプラークの細菌の活動を抑え込み、溶けたエナメル質の修理、歯質の強化など、虫歯の発生を予防するために効果がある。歯ぐきが下がり歯根が出ている中高年はとくに必要です」
【4】電動歯ブラシは中高年に向かない
パワーがあり、手磨きのように力加減がうまくできないため、歯の表面や歯ぐきを磨き過ぎてかえって傷めてしまう。こうした理由から敬遠する人は多い。しかし、最近はセンサーを搭載してスマホアプリを見ながら使う「スマート歯ブラシ」が登場、中高年でも安心して使えるようになった。
「歯科医師が利用者の口腔内を見て、歯並びや歯垢のたまっている場所をチェック。それを電動歯ブラシに登録、この情報をもとに理想的な歯磨きが行えるようになりました。歯磨きの最中に設定した角度や力から外れると本体のランプが点灯して間違いを正してくれるものもあります」