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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

趣味で始める人が急増中 ゲノム編集もDIYの時代に

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「バイオハッカー」という言葉も生まれました。もともとハッカーは、趣味でコンピューターを改造し、仲間内で自慢し合うのが好きな人たちのことを指します。バイオハッカーたちも、遊びで生物のゲノムを改造しようとしているわけです。改造した生物を持ち寄って、オフ会で盛り上がる日も、そう遠くないでしょう。

 また優秀なバイオハッカーの中には、その腕前を見込まれて、大企業や大学から共同研究を申し込まれたり、好条件で引き抜かれたりする人も出始めています。

 中国でも、一獲千金を目指す若者の間で広まりつつあります。とくに世界最大のデジタル産業都市である深圳が、いまやゲノム編集の中心地になりつつあります。欧米や日本と比べて、知的財産に対する管理がかなり緩いのはご存じのとおり。やったもの勝ちの国民性も手伝って、イケイケ状態とか。

 しかし、見方を変えると、ゲノム編集は完全に野放し状態です。それが世界にどんな影響をもたらすのかは未知数です。

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