【甲状腺】昆布などの過剰摂取でホルモン産生は低下、弊害も

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 分泌が不足する甲状腺機能低下症(橋本病など)では、体のだるさ、寒がり、便秘、体重増加、むくみなどバセドー病とは反対の症状が表れる。バセドー病や橋本病は、自分の免疫が間違って甲状腺に作用してしまう自己免疫疾患が原因とされている。

「年を取ってきて、加齢による甲状腺機能の低下でも同じような症状が表れやすくなってきます。また、甲状腺機能低下を起こす要因としてヨウ素の過剰摂取があります。甲状腺ホルモンの原料としてヨウ素は必須ですが、過剰摂取するとホルモン産生が低下してしまうのです。健康食品などで昆布製品を多量に取り過ぎるのは要注意です」

 甲状腺機能の低下では、足りない甲状腺ホルモンを服用する薬物療法が基本になっている。しかし、病気でもないのに甲状腺ホルモンを補充しているケースがある。それは、体の代謝を高めて“やせる効果”を狙った「甲状腺ホルモンを使ったダイエットサプリ」だ。むやみに補充していると、心臓病や不整脈を起こす恐れがあるのでやめた方がいいという。

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