遅い夕食で太りたくなければ「夕方」にようかんを食べる
「すると、いずれの間食も夕食時の血糖スパイクが起こりにくく、血糖値の変動幅も、間食を取らない時より狭い状態を維持できました」
■血糖値の急上昇や急降下を防ぐ
さらに調べたのは①間食を取らない②間食を夕食前に取る③間食を夕食後に取る――のうち、血糖スパイクが最も起こりにくい食べ方。間食に選んだのは、一般的に考えて「間食としてNG」のようかん。夕食時間は夜9時15分で、②の間食は夕方5時半に取った。
「血糖値の変動を計3回調べたところ、夕食前にようかんを食べた時(②)が、最も血糖値の変動を抑えられました。間食を取らない場合(①)は夕食で一気に血糖値が上がり、夕食後にようかんを食べた場合(③)は、夕食で血糖値が急上昇し、間食で血糖値がさらに急上昇。高い血糖値を就寝中も維持しました」
これは、最初に取る食事(ファーストミール)が、次に取る食事(セカンドミール)の後の血糖値に影響をもたらし、血糖値の急上昇を抑制する「セカンドミール効果」を表している。
「朝食は昼食にセカンドミール効果として影響を及ぼしますが、昼食から空き時間が長い夕食は、セカンドミール効果がない。加えて、空腹時間が長く続いたところに夕食として食事を取るため血糖値の上昇がより急激になるのです」