採血で異常値も 肝細胞の破壊度がわかる「AST」と「ALT」

公開日: 更新日:

 一般に肝硬変は、肝臓の慢性的な炎症によって肝細胞が線維化して硬くなった状態。その肝硬変でいうと、初期は「AST<ALT」で、中期以降は「AST>ALT」。どちらも高いときは肝臓の異常が濃厚ですが、ALTがより高いときほど、早期の傾向があります。すべてに当てはまるわけではなく、あくまでも傾向ですが、2つの関係が逆転する前に治療することが大切です。

「AST<ALT」は、胆汁のうっ滞などでも見られます。いずれにしてもALTの高値を見逃してはいけません。

 採血の針が細かったり、採血の量が少なかったりすると、赤血球が壊れる溶血になることがあります。そのときもASTなどは上昇しやすい。また、採血時に腕に巻くゴムバンドで締めつける時間が長い時も、数値が上がりやすい。肝炎ウイルスの感染や飲酒習慣がなく、数値が上昇しているときは、採血の影響かもしれません。

(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議